建設業の現状

2. 企業経営

大手建設会社の工事受注額の推移

大手建設会社(日建連法人会員企業)の受注額は、リーマンショックを契機とした急激な景気悪化の影響で2008年度以降は大幅減となり、2010年度には9.3兆円とピーク時(1990年度26.7兆円)の約35%にまで減少した。

その後、東日本大震災の復旧・復興需要、オリンピック需要、国土強靭化計画による予算拡大、民間建設投資の回復により増加に転じた。2022年度以降大幅な増加を続け、2025年度には21.2兆円となった。

2026年6月更新

大手建設会社の受注内容の変化

過去20年間の受注内容の変化として、民間工事の割合が上昇した分、官公庁工事の割合が低下しており、特に自治体など地方の機関からの受注割合が低下している。

2026年6月更新

大手建設会社の受注シェアの推移

大手建設会社(日建連法人会員企業)の国内受注計のシェアは、2010年代初頭までは30%超であったが、2012年度からは20%台前半で推移している。

2020年度から3年間は21%台に低下したが、2023年度24.7%、2024年度22.7%、2025年度には23.4%と回復傾向にある。

2026年6月更新

海外工事受注の推移

海外工事受注は、2004年度以降、中東地域を中心として大幅に増加したが、その後の世界的な景気後退の影響により急減した。

2010年度以降はアジアを、2014年度以降は北米、欧州、大洋州等を中心に増加に転じて、2019年度には2兆円を超えたが、2020年度には新型コロナウイルス感染症の影響で1.1兆円と急減した。その後2022年度は再び2兆円超と回復し、2025年度にはアジア、欧州、大洋州での増加によって2兆9350億円と3年連続で最高額を更新した。

2026年6月更新

海外工事受注の内訳

日本の建設会社が海外工事を受注する場合、本邦法人(日本の本社)が受注するケースと現地法人(子会社)が受注するケースがある。

2011年度までは土木工事の多くは本邦法人が受注し、現地法人の受注は建築工事が中心であった。近年は、現地法人の受注が70~80%となっており、本邦法人の受注を大きく上回っている。

2026年6月更新

発注者別では、2010年度以降、民間工事の増加が顕著で、2019年度には1.3兆円を超えた。2020年度には新型コロナウイルス感染症の影響により約0.8兆円と急減したが、その後は回復し、2025年度には1.4兆円を超えた。

その一方で公共工事は、2023年度からは現地政府資金による発注が大きく寄与し、2024年度には1.4兆円を超え、2025年度も過去最高額を更新した。

2026年6月更新

売上高営業利益率の推移

建設業の営業利益率は、リーマンショック後の急激な景気悪化の影響を受け1%台前半まで低下した。

近年は、建設市場の回復を背景に上昇してきており、2015年度以降は概ね4%台で推移している。

2026年6月更新

PFI 事業の現状

PFI事業は、事業主体が国では庁舎・宿舎やインフラ施設が、地方公共団体では学校施設や公営住宅、廃棄物処理施設等のいわゆるハコモノが中心で、公共からの支払いのみを収入源とするサービス購入型の事業が多数を占めてきた。

近年は、事業者が利用料金収入を得る事業や、民間の創意工夫を活かした収益施設の併設・活用によって新たな収益を創出する事例が増えている。

2025年10月更新